オレンジライト〜明るい日々へ〜

真実




翌日。



有村さんと三浦さんは、取り調べ室で真壁の取り調べを行っていた。



昨日のこと、私が刺された時一緒にいた共犯者が誰なのか、もう一度聞き出そうとした。



だけど、真壁は終始無言で口を閉ざしたままだった。


その頃。



点滴や体についていた器具は全て取れた私は少しだけゆっくり歩けるようになり、病室でお兄ちゃんと楽しい会話をしていた。




すると。



コンコン。



涼也や救命スタッフがノックする音とは少し違う。



「はい。」



扉が開く。



「舞梨奈ちゃん、夢希斗くんこんにちは。」



そこにいたのは、利香子さんと瀬崎さん。



「利香子さん。瀬崎さんも。」


私は笑顔になった。


「こんにちは。」


私も挨拶する。



「調子どう?」



利香子さんが聞く。


「順調だよ。」



「良かった。」



瀬崎さんが安心する。



「瀬崎さん、ずっとお見舞いに来れてなかったんだっけ。」



お兄ちゃんが言った。



「そうなんだよー。でも、元気そうで良かった。」



「うん!」



私がうなずく。


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