オレンジライト〜明るい日々へ〜
なぜか胸のあたりも痛い。
そしてついに、私は倒れた。
「舞梨奈!!」
お兄ちゃんが叫び続ける。
すると、お兄ちゃんの声を聞いた看護師さんが駆けつける。
「何があったんですか!?」
「急に苦しみだして。」
お兄ちゃんが答えると、異変に気づいた水野先生も駆けつけた。
「舞梨奈ちゃん!」
「どうしたの!?」
水野先生が看護師さんに聞く。
「急に苦しみだしたそうです。」
看護師さんが答えた。
「藤沢先生呼んできて。あと、ストレッチャーと酸素の用意も。」
「はい!」
看護師さんは走って行った。
「舞梨奈ちゃん!私の声聞こえる?聞こえたら私の手握ってみて。」
水野先生は私の意識確認のため聞いた。
水野先生の声は微かに聞こえる。
弱い力で手を握り返した。
「大丈夫だよ。ゆっくり呼吸しよ。」
水野先生は私の背中をさすりながら、声をかけてくれた。