オレンジライト〜明るい日々へ〜



数分後、病室。




酸素カニューレ、点滴、モニタの管が繋がれている私はまだ息が苦しい。




鎮静剤で眠っている私をすぐそばでお兄ちゃんが見守ってくれている。




その頃。




利香子さんと有村さんは水野先生と廊下で歩きながら話していた。




「舞梨奈ちゃん、精神的にだいぶきているようなんです。これ以上、状態を悪化させないためにも、今後の面会を控えていただけませんか?」


水野先生が言った。



「でも。」


利香子さんが言いかけた。


「分かりました。今後気をつけます。」


有村さんが言い直した。




「お願いします。じゃあ、失礼します。」



水野先生は少し頭を下げて行った。



「班長、良いんですか?」



「仕方ないだろう。舞梨奈ちゃんの体の方が優先だ。」




「はい。」



利香子さんは納得の表情を見せた。




お兄ちゃんは、面会時間が終わるまでずっと私のそばにいてくれた。



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