オレンジライト〜明るい日々へ〜
その夜。
お兄ちゃんは病院の帰り道の途中だった。
お兄ちゃんが歩いているのを涼也が見つけた。
「夢希斗くん!」
「涼也。」
涼也は両親が営んでいる小さなカフェの買い出しを頼まれた帰りだった。
「持つよ。」
お兄ちゃんが言った。
「ありがとう。」
涼也は両手に持っていた買い物袋を1つお兄ちゃんに渡した。
「病院の帰り?」
「うん。今日仕事休みだったから。」
「そっか。夢希斗くん、なんか元気なさそうだけど、なんかあった?」
「えっそんなことないよ。」
「本当?もしかして、舞梨奈のこと?」
「あぁ。」
そして、涼也の家のカフェで話すことになった。
涼也はコーヒーをお兄ちゃんに出し、お兄ちゃんは今日のことを話した。
「舞梨奈、辛かったんだろうな…。」
涼也が言う。
「あぁ。」