オレンジライト〜明るい日々へ〜
「明日、恵太と穂花と一緒に病院行ってくるよ。」
「うん、舞梨奈きっと喜ぶよ。」
お兄ちゃんが少し笑顔になる。
翌朝。
目が覚めた私には、点滴とモニタの管がつけられていた。
先生たちからは、"今日1日は安静に"と言われた。
コンコン。
このノックの音はもしかして涼也かな…?
扉が開く。
「舞梨奈。」
予想通り涼也だ。
その後ろには穂花と恵太がいた。
「みんな!」
私は笑顔になる。
「倒れたって聞いたけど大丈夫?」
穂花が心配して聞いてくれた。
「うん。もう平気だよ。」
「思ったよりも元気そうだな。安心したよ。」
恵太が言う。
「舞梨奈、絶対に無理すんなよ。」
涼也も続けて言う。
「うん!みんなありがとう!」
みんなのおかけで少し元気が出てきた。