オレンジライト〜明るい日々へ〜



どうやら、私の答えは図星だったようだ。



「私ねお花が好きで、ここ近くの《ビューティフル ガーデン》っていう花屋さんでアルバイトしてるの。だから、お花の勉強中なんだよ。」



私が話す。




「お母さんに早く元気になってほしいから。だから、この花描いてる。」




私は驚いて目を丸くした。



千歌ちゃんの声を初めて聞いた。



それは少女らしい高くて可愛い声。




千歌ちゃんは少し心を開いてくれたんだ。




それよりも、千歌ちゃんが話してくれた言葉が気になった。



ディモルフォセカの花言葉は"元気"や"すこやかな人"。



絵で寂しさを紛らわし、琴音さんが元気になるのを願ってるんだ…。



そんな千歌ちゃんを切なく思う。



すると、千歌ちゃんはスケッチブックを持ち、どこかへ歩いて行った。



「あ、千歌ちゃん!」



そう呼んだけど、そのまま歩いて行った。











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