オレンジライト〜明るい日々へ〜
私は病室に戻り、ベッドに横になった。
千歌ちゃんのことが頭から離れない。
なんだか千歌ちゃんを守りたくなってしまう。
どうしてだろう…。
そう感じていたその時だった。
なぜか急に胸のあたりが痛くなり、息苦しくなってきた。
そして、 間もなく汗も出てきた。
意識がだんだん遠退いていく。
このまま死んでしまいそうな恐怖感にも襲われた。
なにこの感覚…。
私の体は今、どうなってるの…?
ナースコールを押そうとしたけれど、遠くにある感じがした。
それから、何分経っただろう…。
夕方の検温に来た麻衣さんが私の急変に気づいた。
「舞梨奈ちゃん!!舞梨奈ちゃんしっかりして!」
麻衣さんは私にそう呼びかけ、ナースコールを押してくれた。
すぐ藤沢先生が駆けつけ私は間もなく、ICUの個室へ移された。