オレンジライト〜明るい日々へ〜
それからお兄ちゃんが高校を卒業するまで、親も親戚もいない私たちの面倒を見てくれたのは涼也の両親。
私は両親が亡くなってからしばらくの間、ご飯をあまり口にしなかった。
涼也の両親やお兄ちゃんに、たくさん当たってしまった。
どうして両親が亡くならなければならないの…?
交差点で両親を見つけた時、もし、声をかけていればあんなことにならなかったのかな…?
今までずっとそう思い続けてきた。
自分を責めてきたんだ。
それは今でも変わらない…。
そして、お父さんがお世話になっていた強行犯係でお父さんの部下だった、大島利香子(おおしま りかこ)さん、その警察学校の同期の瀬崎守(せざき まもる)さん、その2人の高校の同級生の麻衣さんと時々会っている仲。
大学生になってから私は涼也とお兄ちゃんと3人暮らし。
涼也は実家のカフェのお手伝いをするために時々実家に帰っている。
今私は落ち着いた日々を過ごしている。
だけど、これから苦しいこわい日々が続くなんて誰も想像していなかった。