オレンジライト〜明るい日々へ〜

黒幕




それから数日が経ち、インスリンの過剰摂取の原因を突き止めるために、救命スタッフは特捜班に捜査をお願いしていた。


救命救急センター内や病棟内になにか手がかりがあるかもしれないと、患者さんに不安を与えないよう、警察だとバレないように慎重に捜査していた。



すると、HCU病棟内のゴミ箱でインスリンの液が少し残った小さい注射器が発見された。


救命スタッフはHCU病棟内のゴミ箱に注射器は捨てないと言っていた。



その注射器を鑑識課で調べてもらうと、とんでもない事実が分かった。


警察署内。



特捜班の部屋に鑑識課から電話がかかってきた。


「はい、特捜班です。」


利香子さんが電話に出た。

「え...!?」

利香子さんの言葉に特捜班の3人は驚く。


「分かりました、ありがとうございます…。」


利香子さんは目を丸くしたまま受話器をおいた。


「どうした?」


有村さんが聞いた。



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