オレンジライト〜明るい日々へ〜
屋上。
どうして私の指紋が…。
誰が私の指紋なんかを注射器に…。
やっていないのは事実なのに、警察が私のこと疑ってる…。
お兄ちゃんにもまた心配かけちゃった…。
ほんとどうしたらいいの…。
新たな絶望感が私を襲い、私は首もとのネックレスをギュッと握った。
その頃、扉が開いている病室にはお兄ちゃんがいた。
すると麻衣さんが用があってきた。
「あれ、舞梨奈ちゃんどこに行ったの?」
「屋上だよ。」
「そっかー。」
「麻衣さん、今は舞梨奈を一人にさせてもらえないかな?」
お兄ちゃんが言う。
「うん、分かった。」
麻衣さんは穏やかな表情で答えた。
麻衣さんがスタッフステーションに帰ってくると、特捜班の有村さんと瀬崎さんがスタッフステーションに来た。
「すみません、藤沢先生、水野先生、高木さんのみ別室へ来ていただけますか?」
有村さんがスタッフステーションの前で言う。