ビターな洋菓子店
「 見つめ合ってって‥‥ 私はただお礼を‥‥ 」
「 そんな風には見えなかったけど 」
「 いや、確かに距離は近かったかもしれませんけど‥。 あまりにも綺麗な女性 (ひと) だったんで緊張もしましたし‥‥ 」
何故か問い詰められている私はモジモジと反論する。けど、そんな反論は響さんの怒りの形相と、
「 あれのどこが女なんだ。 どー見ても欲情してる男じゃねーか! 」
嘘のような一言で全て吹き飛んでしまった。
「 え? 」
「 え? じゃねーよ 」
「 おとこ? え、ちょっと待ってください、男って‥え?! 」