ビターな洋菓子店


「 ありがとうございますっ!美味しそう! 響さんのおかげで完璧なお祝いパーティーになりそうです 」

「 滅相もございません 」

「 遙のおかげでお近づきになれて嬉しいです。また来させていただきます!」


私から見ても完璧な女性のめぐちゃん。
そして、いつもなら鬱陶しそうにする響さんも珍しく 「 私も嬉しいです。いつでもお待ちしております 」なんて普段言わないリップサービス付き。

「 ‥‥めぐちゃん来てくれてありがとう 」

「 いえいえ。 今日時間あったら大地に会いに来てあげてねっ! 」

「 うん‥‥‥ 」


どうしてこんなに胸の奥がモヤモヤするんだろうと思いながらお代を受け取り、「 ありがとう 」とめぐちゃんを見送った。

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