【完】冷たい彼との罰ゲーム
─聖side
アイツがおかしい……。
相原日夏。
いや、別に心配とかしてるわけじゃない。
そうじゃなくて、最近どうも変だ。
いつもなら、好き好きって言ってくるのに、最近は言ってこない。
それどころか、ムリしてそうな感じ。
それに、朝の時も……。
『あはは……』
なんて笑ってたけど、慌てた様子だったし……。
俺の気のせいか……?
そんな俺に、廊下ですれ違った男子が言った。
「猪原ー。あと3日だぞー」
最初はなんのことかわからなかった。
けど、罰ゲームのことだとすぐわかった。
あと3日か。
早く終わんねぇかな。
だけど、それを複雑に思ってる俺もいた。
あと、3日なら……
「おい」
俺は、席に座っていた相原を呼んだ。
「わっ…!! あ、猪原くんか……」
なんだコイツ……。
“猪原くんか”ってなんだよ?
いつもなら、
って……俺気にしすぎてキモい。