【完】冷たい彼との罰ゲーム
つか、なんでコイツこんなに焦ってんだよ。
「……えっ、と、どうかした?」
なにも言わない俺に、そう聞いてきた。
「もう昼なんだけど」
「……へ? そ、そうだね」
俺なに言ってんだ……。
「作ってきてないの?」
「………えっ? もしかして、お弁当!?」
それしかないだろ……。
「ん」
と小さく頷くと、相原は嬉しそうに笑って立ち上がった。
けど、そんな笑顔はほんの一瞬。
「屋上行こ〜!」
なんて、俺の先を歩く。
でも、アイツの横顔は、
「……っ」
悲しそうに笑っていた………。
なぜか、俺の胸はキツく締めつけられた。