【完】冷たい彼との罰ゲーム
黙々と食べる弁当。
「なあ……」
そんな中、先に話しかけたのは俺。
「お前、なんかあったの?」
相原は、驚いた顔をして俺を見た。
正直、こんなこと言うなんて、俺だって驚いてる。
「も、もしかして、猪原くん心配してくれてる!?」
なんだコイツ……。
「元気じゃねぇか」
「えっ……?」
しまった。
声に出してしまった。
すると、コイツは
「猪原くん、好きっ!!」
いつものように、俺にそう言ったんだ。
そんな俺は、少しホッと安心してる自分に気づかないフリをした。