【完】冷たい彼との罰ゲーム
終わりへと
終了間近
─日夏side
残り、2日……。
昨日の猪原くんは、少し強引にお昼に連れて行ってくれた。
いつもなら、もっと喜んでた私。
なのに……。
名前を呼ばれると、ギュッと締めつけられて、嬉しいはずなのに
心から喜ぶことができない……。
そして、私はつい言ってしまった。
『猪原くん、好きっ!!』
猪原くんにウザがられるだけなのに、
私って、バカなのかな……?
初めは、チャンスなんて思ってたけど、結局私は逃げてしまう。
だんだんこんなイジメが苦痛になってきて、クラスにいるのも息苦しい。
周りの視線を恐れている私。
あと2日の今日も、イジメというものを敵にして戦うんだ……。
せっかくの期間、
無駄に過ごしちゃったや……。
そして、最後の1日。
私は決意するんだ……。