「勇樹くんの元気は私の元気だから」
突然の告白から始まった、少しヘンテコでどこだか現実味のある付き合いたての初々しさと、そんなふたりの距離が縮まっていく過程がとてもよく描かれています。
付き合うってなんだろう。好きってなんだろう。月が太陽の光を浴びて光るように、聖美も勇樹の笑顔につられて笑う。ちぐはぐなようでピッタリのふたりが、とてもかわいらしい。
特別な何かがあるわけじゃないけれど、人を好きになるって素敵だなあと思わされる、月と太陽を融合させたような物語です。
クリスマスの時期にもう一度読み返したくなる。是非、ご一読を。