布由くんと一緒にいる方法


ポタポタと流れ落ちてく涙は

ルートを書く紙に落ちてゆく。


「……ほんとごめん、早乙女
 早乙女の気持ちわかってた、それに隼人(はやと)からも聞いてた。
 だから、たぶん知ってると思うけど、いまは大切な人がいる。
それ以外考えられないんだ」


布由くんから聞く

"大切な人"  

……受け止めるしかない現実がつらくて、仕方がないくらい真っ暗な暗闇に変わってた。


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