神様、どうか。

「だから安心してください。」

「え?!」

「東堂さんのこと、私はもう何とも思ってませんから。
東堂さん、ハイスペックだからすごく競争率高いでしょ?
そんな人の彼女って大変そう。」


あはは、とすっごく楽しそうに笑ってる絢香さん。


あれ?今この人のこと、意外といい人だなと思ったばかりだったのに。


「まあ、お互い頑張りましょう?」


絢香さんはそう言って、ぽんと私の肩を叩き化粧室を後にする。


え?今のなんだったの?

馬鹿にされた?


いや、違うな。

きっと今のは彼女なりの謝罪かな。

なんだ。やっぱり絢香さんって悪い人じゃない。


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