神様、どうか。
「私はいくつに見える?」
にっこり笑顔で聞いてくる椿さん。
おお、何とも難しい質問だ。
うーん、私の予想では32歳ってところだけどここは少し若く言っとこう。
「30歳、くらい?」
どうか上でありますように。
「私、今年40よ。」
え?嘘…。
「見えないです!」
「すっごく嬉しい。ありがとう、幸子ちゃん。」
いやいや、本当に40歳には見えない。
肌もすっごく綺麗だ。
「結婚自体が遅かった上に、なかなか子供が出来なくて。桃はやっと授かった子供で、宝物なの。
だから、ついつい甘やかしちゃって。」
そう言う椿さんは、お母さんの分のアップルパイを分けて貰い嬉しそうな桃ちゃんの頭を撫でる。