神様、どうか。


「幸子ちゃん、何飲みたい?」

「いや、いいです!いいです!」

「いいから。」


優しいけど断れない声音でそう言うので、ついホットのカフェオレを頼んでしまった。

ちなみに、桃ちゃんパパはブラックコーヒーだ。


「申し遅れました。椿の旦那で桃のお父さんの智也、と申します。」


えらく丁寧な言い方をする智也さんに、思わず笑いが出る。


「あ、えっとしゃ、晃さんの会社で働いてます、間宮幸子と申します。」

「うんうん、聞いてるよ。椿から。」


うっ、なんだか恐ろしいな。


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