神様、どうか。
結局、月曜日に有休を取ることにした私は、日曜の午前中に会社に出勤し急ぎの仕事を片付けて、午後の便で田舎へと帰ってきた。
嘘はつくものじゃない。本当に急用が入ってしまった。
社長と椿さんから何度か連絡が来ており、お祖母さんは右手に麻痺は残るが、このまま行くとあと10日ほどで退院できるらしく心底安心した。
社長と電話をした時、社長は自分を探して知らせてくれたことへのお礼と、急に連れて行ってしまったことへの謝罪の言葉をくれた。
でも、
なんで、あの場に私を連れて行ったんですか。
そう聞きたかったけど、意気地なしの私は結局聞けなかった。