神様、どうか。

「間宮。お前、急に居なくなったと思ったらこんなところで飲んでたのか。」


突然声をかけられ、驚きながら後ろを見るとビール片手の赤木さんが立っていた。

勢いよく振り返ってしまったので、若干頭がフラつく。


「お前、大丈夫か？顔赤いぞ。」

「大丈夫ですよ、このくらい。」


いや、本当はちょっとやばい。

久しぶりに来る、足元から湧き上がるフワフワとした感覚に危機感を感じる。


だが、それと同時にその感覚に気持ちが良くなっている自分も居て。


あ、本当にやばいかも。

水。水飲もう。


「おばちゃん、」

「はいよ。」


ーーードン。


頼む前に返事をしたおばちゃんが持ってきたのは、また熱燗。


でももう断るのも面倒くさくて、また熱燗を煽る。