神様、どうか。
「責任、とって貰おうか?」
社長は、背筋がぞくっとするような、意地悪で妖艶な笑みを浮かべた。
ーーーギシッ
上半身を起こした状態の私に、社長が迫り寄ってくる。
「ちょ、ちょっと!」
自由が利かない腕では、逃げることも拒むこともままならない。
「タクシーでの会話覚えてたんだろ?」
「は、はい。」
ち、近い。顔が近い過ぎる。
「なんで、昨日奈々のことを聞いた?」
「え?」
「気になってたのか?奈々と俺の関係が。」