神様、どうか。
でも、ツイてないって、神様に嫌われてるって…。
「…悪口、ですか?」
「愛の告白だよ。」
真面目な顔をして言う社長に、戸惑いがちに聞いてみる。
「いいんですか?そんなツイてない女で。」
「丁度いいことに、俺はツイてる男だ。
一緒にいればいい。」
ああ、私がずっと欲しかった言葉はこれだったんだ。
「返事は?」
「一緒に居させて下さい。」
そうなることを望んでいた二人の唇が重なる。
触れ合った唇から、身体全体に伝わる優しい体温。
ああ、すごく幸せだ。
神様、感謝します。
彼と出会わせてくれたことに。