神様、どうか。

ーーーーーーー
ーーーーー


結局道子の要望が通り、銀座でお買い物を楽しんだ二人とカフェでお茶をすることになった。


お母さんが奢ってくれると言うことで入ったお店は、いつもは入れないようなお洒落なカフェ。

紅茶もいろんな種類があって、本当に美味しい。

ああ、毎週来てほしいな。


「ふーん、こんなもんか。」


食べたい食べたいと言っていたエッグベネディクトを半分ほど平らげたところで、偉そうに言う道子さん。

それにしてもよく食べる。お昼ご飯食べたはずなのに。


「あ、お姉ちゃんこれあげる。お土産。アパートで渡すの忘れてた。」


そうやって差し出されたのは、謎のビニール袋。

中には、よく分からない茶色いものが入っている。

< 266 / 284 >

この作品をシェア

pagetop