神様、どうか。
と言っても、なんだかんだで社長の頼みごとを断れるわけがない。
なんたってこの人は私の雇い主なんだから。
ここは腹を括ろう。
「いつ、どこで私のことを紹介するつもりなんですか?」
「来週の日曜が彼女の誕生日で、パーティがあるんだ。そこで、君のことを紹介する。」
「は?!彼女の誕生日に私のことを?!」
それ、私殺されませんか?!
「彼女に許可は取っている。」
「取ってあるんですか?!」
「君は、いちいち突っ込まないと話が聞けないのか。」
ものすごく低い声でそう言われたけど、話の内容がとんでもないんだから仕方がないじゃないですか。
むしろ、なんで私の命が危険に犯されそうなお願い事してるのにそんな横暴な態度を取れるのかが不思議なくらいだ。
そんなに偉いか、殿上人よ。