神様、どうか。
長い髪の毛は、ゆるく編み込んで無造作にまとめ、コットンパールのバレッタでとめた。
ちなみに、ネックレスもピアスも全部コットンパール。
そして、指輪だけは別だ。夏子姉さんの言う通りにした。
こうやって、指輪だけ系統変えることで彼氏に貰ったものをわざわざ着けてきた感じがするらしい。
私はよく分かんないけど、夏子が言うならそうなんだろう。
あ、横髪巻くの忘れてた。いかん、いかん。
そうだ、コテを温めてる間に唇を作ってしまおう。
元からすこし厚めの唇をグロスを使ってぷるぷるに仕上げていく。
これで、よし。
時計を見ると、もう16時30分を回っていた。
やば、もう社長が来ちゃう。