神様、どうか。
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「おっ、幸子ちゃん来てたんだ。いらっしゃい。今日は幸子ちゃんの飯?」
「太一君、おかえり。ごめんね、お邪魔してます。今日は、鍋だよ。」
「いいね。で、うちの新妻は?」
会社帰りの太一君の目線の先には、夏子の姿。
私の親友で、太一君の奥さんだ。
今日は、坂下家の食卓にお呼ばれしている。といっても、夕飯を作っているのは私だけど。
夏子と太一君は大学のときからの飲み友達で、1年前に付き合い始め3ヶ月で結婚した。
交際期間の短さに、身内からは色々言われたらしいが、ただの友達だったときの二人も恋人同然、いやむしろ夫婦のような雰囲気だったので私は何の疑問も抱かなかった。