神様、どうか。

「ごめんね、うちがお招きしたのに料理作って貰っちゃって。」


出来上がった料理を運びながら謝る太一君。

夏子を通して知り合った太一君は、非常に面倒見もよくなにかと相談に乗ってくれる優しくて良い人。


紹介してもらったその日から、付き合えばいいのにと思ってた私は二人の結婚が嬉しくてたまらない。


会社に夏子が居ないのは寂しいけどね。


「いいのよ。幸子は、ストレスを料理にぶつけるタイプだから。」

「なんで夏子が答えるんだよ。」


鋭く突っ込んでるけど、太々しい態度の夏子を見て笑ってる太一君。
よかった。夏子、幸せそう。


いいな、夫婦って。

素敵な夫婦のやりとりを見ると、傷んでしまう独身アラサー女の鋼のハート。

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