神様、どうか。
「でも、幸子ちゃんストレス溜まってるの?なんかあった?」
心底心配そうに聞いてくれる太一君。
ああ、やっぱり優しいな。こういう人いないかな。ますます夏子が羨ましい。
「それがね、」
今日ここに来た理由は、社長の話をするため。
夏子には、電話で話したが上手く伝わらなかったようで、家に来て話せと言われここに来た。
皆で料理をつまみながら内容を詳しく話す。
話を終えると坂下夫婦が、私を哀れなものを見る目で見られてるような気がする。
「…なんか、幸子ちゃん大変なことに巻き込まれてるね。」
「幸子って、昔からよく変なことに巻き込まれるわよね。」
たしかに、今に始まったことではないけど。