神様、どうか。
「東堂さん、間宮さん。この間は、絢香が失礼な態度をとりまして、申し訳ありませんでした。」
相川さんはそういうと、深く頭を下げた。
絢香?ああ!ご令嬢の名前か。
そう言えば、今まで名前知らなかった。
「ほら、お前もちゃんと謝れ。」
相川さんは顔を上げて、ご令嬢の方を厳しい目つきで見る。
すると、ご令嬢は相変わらず顔はブスッとしたままだが、私の目をちゃんと見てしぶしぶ頭を下げた。
あれれ、素直に相川さんの言うことを聞くんだ。
彼氏の言うことであろうと、人には絶対頭を下げないお嬢様かと思いきや。
相川さん、きちんと教育してるなあ。