あなたのために花を吐く
第3章

自分の気持ち


 私が学校に復帰した日の昼休み。


 屋上でいつものようにお昼食べながら話していた。


 美咲から龍斗の話を聞いた時、やっぱりなって思った。


 でも花を吐くことはなかった。


 もう諦めてるのを体が察してるのかな?


 でも家に帰ると吐くんだよね。


 美咲に心配かけたくないって気持ちが大きくなったのかな?


 どちらにせよ学校では吐かなくなったからよかった。




「ゲホッ、ゲホッ」




 家に着いた途端に吐き気が襲ってきて吐いてしまった。


 今回は『リナリア』か。


 花言葉は『この恋に気づいて』。


 もう訳分かんないや。


 いっそのこと死んでしまおうか。


 いや、美咲に心配はかけたくはないや。
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