あなたのために花を吐く

最終章

【龍斗side】

 一宮に言われて気付いた。


 行動を起こさないとダメだって。


 佑香が誰を好きかなんて分からない。


 それでも俺は支えたい。


 それくらい佑香が好きなんだ。


 もし、そいつと両想いになれなくても。


 花吐き病が治らなくても。


 俺はずっと佑香の傍にいてやるんだ。





「佑香!」

「りゅ、龍斗?」




 なにかあると屋上にいる。


 それくらい知ってるんだよ。
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