Suiteカルテット
近くにあったベンチに座った。

「下の名前、なんて言うの!?」

その子が聞いてきた。

「美羽だよ!」

「美羽って呼んでいい?」

「うん!」

高校に入って初めての女の子友達だ〜。

「美羽みたいな子がいて良かった。
なんかさ、高校ってイメージ違くてね。
金髪の子とかいてびっくりした。
だいたい話してみたけど、気が合いそうな人いなくて。
そしたら美羽が来たから。
なんか可愛いなぁって思って。
惚れました!」

「私もだよ!金髪の子とかいてびっくりした。
どぅぞ惚れてください(笑)」

「あっ…名前!教えて。」

私が聞く。

「大禅寺結衣 −おおぜんじゆい−」

「結衣ちゃんかぁ。よろしくね♪」

それから、2人でギリギリまで話してた。

結衣ちゃんとは、かなり気が合うと思う。

結衣ちゃんは、なんだか爽やかで、可愛くて、すごく良さそうな子だった。

中学生の気が抜けない私にとって、結衣ちゃんみたいなさっぱりした子に会えて本当に良かった!
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