Suiteカルテット
結局、誰とも仲良くなれる事がないまま、授業が始まった。

授業といっても、次の時間に控えた入学式の話だったり、出席をとったり。

出席をとっている途中、2人来ていない事が分かった。

一人は女子だと言うけど、遅刻なんてする女子は半端ないギャルなんだろうと思っていた。

2時間を過ぎたときだった。

次の時間は入学式だ。

−ガラッ

勢いよく扉を開ける音に驚き、一斉に扉を見た。

そこには、背の高いイケメンの男子と、どうみても純情そうな2つ結びで、少し子供っぽいけどその髪が似合っている可愛い女の子が立っていた。

お腹が痛くて遅刻した…と言っていた。

なんとなく、似ていた。

昔の友達に…。

入学式も終わり、昼休みがやってきた。

私は迷わず、あの女の子のところに行った。

すごく話があって、美羽となら仲良くなれると思った。

やっぱり、少しだけ被るよ…。

郁…。

< 13 / 35 >

この作品をシェア

pagetop