Suiteカルテット
教室に入ったら、舞ちゃんが私の席に座っていた。

「美羽遅〜〜い!!」

昨日の事がなかったように、明るい声。

本当はまだ辛いよね。

「ごめ〜ん。
舞ちゃんが早過ぎる!」

「昨日も思ったけど、舞でいいよ!私だけ呼び捨てやだし。」

「オッケー!舞。
あのさ、昼に話したいから、一緒にお弁当食べない?」

私は、舞…って呼ぶのに抵抗はなかったけど、
恥ずかしかったかなぁ。

本当に友達…って実感するから。

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