Suiteカルテット

コロン色の海 陸斗

入学そうそう、寝坊した。

一日目くらいは、まともに行こうと思ったけど、結局遅刻だな。

諦めてはいるが、少し早めに支度をした。

俺の名前は、−壱原陸斗−

彼女は、いない。

女子には興味なく、中学校は、ほぼバスケの部活の思い出が多い。

でも、高校に入って、彼女の1人2人出来ても良いんじゃないかと思う。

俺は、走って駅に行った。

定期券を改札口でタッチして、足を軽く進んだ。

ホームに行くと、同じ制服の女子がいた。

この街から、同じ高校行く女子いたんだ〜。

そりゃいるか。

その女子は、顔を下に向けてベンチの上で体育座りをしていた。

俺はなんとなく声をかけてみた。
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