Suiteカルテット

無事、高校到着♪ 美羽

電車で、隣の席に座った。

「名前…なんて言うの?」

あっちが聞いてきた。

「瀬戸美羽です。そっちは?」

「美羽ね!俺は壱原陸斗。」

「壱原君かぁ。よろしく。」

「陸でいいから。俺も美羽って呼ぶし。」

ストレートに美羽なんて呼び捨てされたら、意識しちゃうよ。

「どうせ遅刻組なら、同じクラスがいいよな。」


「笑えない〜。」

そういって笑った。

「もう、本当についてないんだ。引越したばっかなんだけどね、人多過ぎて分かんなくなっちゃって。」

「高校行けば、良いことあるよ!七晴高校、七ツの虹が輝いて晴れる。
そういう意味なんだって!!だからいいことあるよ。」

笑顔の陸はなんだか、かっこよくてドキドキした。

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