甘々王子と黒王子

先輩の家へ!?

「るーちゃん」

私は学校に着くなり親友の下に直行した。

「うわぁ
恵めっちゃ幸せそ〜」

そんなに私の幸せオーラは滲み出てるのか。

「やっぱ分かる?」

「うん、
そんな間の抜けたフニャフニャな顔してたら分かるよ〜
誰だって〜」

気の抜けたって……

るーちゃん、

さりげない一言って結構人のこと傷つけるんだよ。

「それで〜どうしたの〜?」

うーん

どう説明すればいいのかな。

つかあれって正直に言うの恥ずかしいことなんじゃね。

うん、オタクだよね。

イタイよね。

「恵〜?」

どうしよ

一.はぐらかす

二.オタクと思われるの覚悟で本当のことを言う

あ〜〜

また夢みたいに先輩が教室に来て、とかないかな。

その時

教室のドアがガラリと開く音がした。

ん?

既視感(デジャヴ)?


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