甘々王子と黒王子
「でも先生に承諾されたって見に来てもらえるとは限らないでしょ」

「委員長ッ
そんなこと言わないで!
言霊とんだらどーすんの!」

縁起が悪い!

「それについては~大丈夫だよ~
女の子達はぜぇっったい来るから~」

るーちゃん

なぜそこで私を見る?

「ああ、なるほど」

委員長まで!?

それになんか分かり合ってるし!

「ねぇ恵~
プリンスのことも呼んでくれるよねぇ。
彼氏には見てもらいたいよねぇ」

話とんでない?

「プリンス来るわよね」

委員長!

どうして理解してるの!?

「えっと……先輩は……」

来れないかもって言わなきゃ。

分かってたんだけどね……

「来るよねぇ」

「来るわよね」

女の子の迫力ってすごいんだよ。

特に団結した時の。

そんな二人に言われて断るなんて出来ない!

そう誰も出来ないのだ!

しょうがないしょうがない

言い訳じゃないよ。

うん、言い訳じゃない。

不可抗力不可抗力

「ハイ、モチロン来マス」

ごめんなさい先輩。


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