甘々王子と黒王子
「るーちゃんるーちゃん」

真夜中

委員長がぐっすりと眠った頃

私はそぉっと布団から抜け出し

るーちゃんに声をかけた。

「ど〜したの〜」

「あのさ
何するの?」

「ふぇ?」

「委員長のこと」

「あ〜
最終日に〜自由時間が〜あるでしょ〜」

「うん」

「その時〜偶然〜委員長と〜その人が〜会えるように〜するの〜」

「どうやって?」

「それは〜明日〜話すから〜
とりあえず〜今は〜寝かせて〜」

るーちゃん布団に戻っちゃった。

いつもより『〜』が多いのは半分寝ぼけてたからか。

るーちゃんどうすんだろ。

気になったけど

起こすと腹黒るーちゃんが出てきそうだから起こさないでおこう。

私も眠い。

おやすみ〜

< 56 / 98 >

この作品をシェア

pagetop