甘々王子と黒王子
「る、るーちゃん!
あの制服、讃良工業高校のじゃない」

紺のブレザー

胸のところに刺繍が入ったその制服。

自慢じゃないけど私視力は2.0あるのです。

イェイ

「ホントだ~」

「だよねだよね。
声かけてみる?」

「そうしなきゃ始まんないもんね~」

よしっ

「委員長。
ちょっと向こう行ってる。
あ、委員長は来なくてもいいよ
忙しいでしょ」

「え?待って」

「すぐに戻る~」

ごめんね委員長。

委員長のためだから、さ。
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