甘々王子と黒王子
私が悩んでいると、プリンスが口を開いた。

口にだしたのは、この教室にいる少女の名。

「恵ちゃんいる?」

え、

それこそ何で?

私何か気に障ること言ったでしょうか?

私はおずおずと立ち上がり、人だかりの方へ……

「えっと……」

モゴモゴとしてしまう。

だって返答を間違えればこのクラスの女子……いや、この高校の女子全員を敵にまわすって考えていいんだよ!?

ヤバイ

先輩に告った時とは別の意味で心臓がバクバクドキドキ。

もう口から飛び出しそうですよ。

真面目に……
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