甘々王子と黒王子
「おみやげどんなのにする~?」

「私はこのパワーストーンがついた猫のストラップかな」

「それ東京にも売ってるよ~
それに私が聞いたのはプリンスへのおみやげ~
そうちゃんに何あげるか迷ってるから~」

そういえば

男の人へのお土産って何買えばいいんだろ?

「食い物とかは嬉しいぜ」

「三崎君!」

「そうちゃんは喜ぶな~それ」

ああ

喜びそう。

『は?鎌倉行って買ってきたのがコレかよ』

とか言いつつ。

「男の人がいると助かるね~
三崎君いい人だし~」

「うん。納得」

「そうちゃんよりいいかも~」

それ聞いたら泣いちゃうね。

「私はやっぱ朝賀先輩だなぁ」

「それは知ってる~
けどホント三崎君いい人だね~」

るーちゃんはそう言うと

舌をチラッと出して呟いた。

「三崎君が彼氏っていうのもいいかも~」

「絶対ダメ!」

い、委員長?

よく聞こえたね~

じゃなくて

三崎君今の

聞いてますよ。

まさかるーちゃん狙った?



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