甘々王子と黒王子
キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン

授業終わり〜

夢から覚めた様子はない。

居眠りもしてない。

ということで

先輩と放課後デート!

イェイ

私はすぐに下駄箱へ。

そこにはすでに……

「先輩!」

先輩がいました。

「すみません。待ちましたか?」

「大丈夫だよ。僕が早く来すぎただけ」

それから先輩は微笑をうかべると、

「楽しみだったから」

と呟いた。

もちろん私は耳まで真っ赤になった。

都合のいい夢だな

とか思いつつも、

めちゃめちゃ嬉しい。

だってそれは私に会うのが楽しみってことで……

これ以上考えたら倒れそう。

「行こうか」

先輩が私の手をとる。

これって……

「恵ちゃん?
ごめん、嫌だった?」

「そんなことないです!!」

むしろ嬉しい。

嫌とか絶対ない。

「そう?
良かった、安心したよ」

それから少しの沈黙。

私のは頭を冷やすため。

それと

照れ隠しっていうのもある。

先輩のは何だったんだろ?






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