君が教えてくれたこと


「ちょっと、離してもらえる?」

「ああ、ごめんごめん。」

そう言うと転校生は慌てて手を離した。

気付いたら校門まで来ていた。

どうして手を掴む必要があったのだろう。

まあ、どうでもいいんだけど。

「ねえ、家はどこ?」

微笑みながら転校生は聞く。

「………○△町。」

「あ!僕と同じだね。
じゃあ家も近いのかも。よし帰ろう?」

< 13 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop