君が教えてくれたこと
私がそう聞くと菅田晴輝は微笑みながら言った
「俺が伊原さんと友達になりたいと思ったから。で…なってくれますか?」
私と友達になることで菅田晴輝にメリットがあるのだろうか?
それとも私には分からない感情という類いの何かだろうか。
でも、もしかしたら、この人と友達になることで私に刺激があるかもしれない。
そう思い「こちらこそよろしくお願いします。」
と、私も右手で彼の手を握った。