嫉妬深い狼と結婚生活⁈





そう思いながら次の授業に3人で向かう。

たまたま3人全員同じ授業だったから
ちょっと嬉しい。






「逢沢先輩…何だったんだろうね?」

「んー寝不足とかとちゃう?
それか普通に調子悪いとか。」







それでもまぁ珍しいけど、
とハタも疑問そうに考えている。


私も少し心配ではあったけど

結局何の心当たりもない上に
結論が出なかったので

考えるのをやめた。





(…とは言ってもやっぱり気になるよね…。)






圭斗のことといい、
この前話した時の反応といい…



気がかりなことが多いのは確かだった。






「あ、そうやユカリ。
逢沢先輩がな、連絡先欲しがってたんやけど…ええかな?」

「え……。」






連絡先かぁ…。


圭斗に聞いたら絶対ダメって言うだろうけど…

別に何かあるわけではないし
連絡先くらいなら…いいかな?





私はそう思って
ハタに「いいよ。」と了承した。








「まぁ頻繁に連絡せんかったら
濱崎さんも怒らんやろ。」







ハタはそう言って
逢沢先輩に私の連絡先を送った。



私も「うん、そうだね。」と
相槌を返して
授業の準備を始める。








「でも一定の距離感は大切だよ、ユカリ。」

「うん?」

「それで逢沢先輩が
ユカリのこと略奪するかもしれないし。」






そしたら濱崎さんと
別れるかもしれないんだからね?



念押しするように私に言うさっちゃん。





(略奪って…そんなことあるわけ…)






だって逢沢先輩って
私が結婚してるの知ってるし

第一そんな風に私のこと見るわけないでしょ。






「大丈夫大丈夫。何もないよ。」







そう言って私は
さっちゃんに小さく笑みを送る。





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