嫉妬深い狼と結婚生活⁈
「------くしゅっ!!」
大学の授業が終わって、
ユカリの迎えに行く途中
風邪も引いてないのに
突然くしゃみがでた。
(…噂でもされてんのかな…。)
俺は首を傾げながら、
車を取りに駐車場へ向かう。
…そういえば
(…あの"空手の件"、どうなってんのかな…。)
俺はふとそんなことを考える。
ユカリの言っていた
空手部の先輩とやら…
何か嫌な予感がするんだよな。
(…ユカリにあの頃の情報が流れたら…。)
多分ユカリのことだから、
かなり動揺するんじゃないか…と
俺は考えながら、
駐車場に停めてある車のロックを解除した。
-----昔とは言っても、まだ4年しか経ってない。
覚えてる奴も
多分ユカリの大学の中になら何人かいるだろう。
…特に、空手部の人間なら。
「………はぁ。」
ったく…
面倒なことが増える気しかしねぇ。